今回は、冊子づくりの企画の話です。
ライターとしてスタートした頃、DCブランドが時代を彩り、マガジンハウス社などが発行する雑誌が流行を創り始めると、企業や団体はオリジナル性の高い冊子をつくることで表現を始めました。
今と大きく違うのは、まるっとアナログだったこと。
文章は原稿用紙に手書き、写真はポジで、トリミングのアタリを取る。文字は写植を打ち、データ作成は版下で。
印刷はとても高価なもので、写真をページの全面に使うときなどは、インクを少し多めに盛ってもらうなど、色校正も必死で、必須でした。
思いのある紙面を、素敵なデザインでつくることは、すなわち時代をつくる、ファッションをつくることと同じ感覚でした。
冊子という紙面は、人のかたわらにあって、
写真や文章から考えや思いが伝わりやすいツールです。
カタチとして残るだけに、企業文化を表現できる大切な表現物でもあります。
企業で冊子をつくる場合、営業ツール以外では、継続した冊子をつくることが一つの大きな目標になります。
それはどんなに時代が変わっても、継続できることを目指して創刊したいものです。
ネットは情報発信で足りるかもしれませんが、社風や伝えたい技や文化の一面は、かたわら、紙面で伝えることも重要だと感じています。
冊子づくりの企画の要点は、社員さんや関わる方々の士気が、その冊子をつくることで、上がるのか、理解するのか、さらに成長できるのか、ということが最大のポイントではないかと思います。
冊子の使い方、利用法まで、指示や指南が必要でもあるでしょう。
社員さんや関わる方々の気持ちに届くのであれば、顧客様には確実に伝わっていくことでしょう。
それは、ぶれない視点、企業イメージをつくることにつながります。
情報を伝えると、行動が生まれます。
冊子や情報紙の役割は、伝えることで、心にイメージを与えたり、人の行動につなげること。
だからこそ、発行する側の、
まずは身内、味方の心に届けることをポイントに置いておきましょう。